「歯科助手から歯科助手へ転職したい」「歯科助手から別の職種へ転職したい」そう思った時に必要となるのが志望動機です。
志望動機は面接官があなたを採用するか否かを判断するために欠かせない要素。重要なものであるからこそ、どのようにして書いたら良いか悩んでしまうものです。
そこで今回は、歯科助手から転職する際に志望動機をどのように考えたら良いか解説していきます。またケース別に志望動機例もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
歯科助手から転職する際の志望動機を考えるポイント
歯科助手から転職する際に気をつけて欲しいポイントは3つ。
- 事実をベースとしたポジティヴな内容を心がける
- 診療スタイル・雰囲気・働き方などの共感ポイントを伝える
- 自身の軸と医院を選んだ理由をリンクさせて伝える
具体的にどのように書いたら良いか、次項でお伝えします。
事実をベースとしたポジティヴな内容を心がける
突然ですがあなたが転職したい理由はなんですか?「残業が多かったから」「人間関係が悪かったから」など、マイナス理由を思い浮かべる方はポジティブな内容へ変換してみましょう。例えば残業が理由であれば、「残業が当たり前の社風ではなく、効率的な仕事をしてメリハリのある仕事をしたい」などの言い換えが好ましいです。
この時注意したいのが、あくまでも事実をベースに考えるということ。エピソードを偽りすぎると面接官に突っ込まれた際に答えられなくなる恐れがあります。あくまでも事実をベースとして、ポジティヴな志望動機を伝えましょう。
会社の方針・雰囲気・働き方などの共感ポイントを伝える
志望動機には、受けたい会社の方針・雰囲気・働き方における共感ポイントを含ませましょう。この共感を見つける時は、受けたい会社のホームページを見るのが一番手っ取り早いです。例えば、社員の声であったり、会社概要であったり、会社に関わる情報を簡単に見つけられます。そして、志望動機を話す際は、単に共感しただけでなく、共感してどう感じたのか、自分は共感ポイントに対してどのような思いがあるのかを具体的に話せるようにしておきましょう。
自身の軸と会社を選んだ理由をリンクさせて伝える
志望動機を伝えるときは、自分の仕事に対する思いや軸と、その会社を選んで理由とをリンクさせて伝えることが大切。上記で紹介したような共感を伝えるだけでは、他の志望者と大して変わりません。いかに自分を他の候補者よりも優れていると見せるためには、オリジナリティのある志望動機が重要。その時に使えるのが、自身が仕事人生において何を大事にしているかという軸です。この軸と、その会社を選んだ理由をリンクさせることで、より有利に他の志望者と戦えます。
【ケース別】歯科助手から歯科助手へ転職する際の志望動機例
はじめに歯科助手から歯科助手へ転職する場合の志望動機例をご紹介します。
現役歯科助手の場合
<志望動機例>
現在は新卒で入職した歯科クリニックで歯科助手として5年間、印象材の練和やレントゲン補助といった診療補助から、予約管理・レセプト記などの事務業務まで広く業務に従事してきました。
私としては、これからも歯科助手として働き、患者様に寄り添いながらお仕事をしていきたいと強く思っています。ところが、前職は効率よくお客様を診る方針なため、1人1人に寄り添いながらの仕事ができませんでした。そこで貴院では予約制を利用して患者様に時間をかけて診療しているといった方針を拝見させていただき、志願いたしました。
補助業務や事務業務をしっかりと責任を持って取り組んだ上で、接遇にも重きを置いてコミュニケーションを意識しながら患者様と接することで、貴院に貢献したいと考えております。
ポイントは転職したい理由と、働きたい場所のどんなとことに興味を持って共感したのかを伝えることです。その際には、「ここでなければいけない理由」といった部分を強くアピールできるように考えましょう。
ブランク有り歯科助手の場合
<志望動機例>
元々新卒で入職した歯科クリニックで7年間働き、妊娠・出産を期に子育てに専念するため一度退職をいたしました。現在は育児ももひと段落し、再び歯科助手として働きたいと考えております。4年のブランクと、しばらく業界を離れていたため、以前と業務内容が変わっていることもあるかと思います。働かせていただけた際には、いち早く業務を覚えて貴院の即戦力となれるように努めてまいります。
ポイントはなぜブランクがあるのかを伝えることです。「また休んでしまうのではないか?」と不安にさせないように回答しましょう。
【ケース別】歯科助手から他の職種へ転職する際の志望動機例
歯科助手から他の職種へ転職する場合の志望動機例をご紹介します。今回は、「営業職」「一般事務」「福祉職(介護)」へ転職する場合に分けて、まとめてみました。ぜひご覧ください。
営業職へ転職する場合
<志望動機例>
現在は歯科助手として、レセプト入力や受付などの事務業務から診療補助まで幅広く業務に従事しています。歯科助手では、患者様とコミュニケーションをとる機会が非常に多く、一人一人に寄り添ってお仕事をしています。
この経験を今度は営業という形で新しいチャレンジをしたいと思い、御社の営業職に志願させていただきました。コミュニケーション能力はもちろん、補助業務を通して磨いた「お客様の要望に気がつくスキル」を活かしながら、御社に貢献したいと考えております。
ポイントはなぜ他の業種へ転職したいかを分かりやすく伝えることです。これまでの業務と営業はがらっと職種が違うため、どうしてチャレンジしたいと思ったのか、きっかけなどをまとめて話しましょう。
一般事務職へ転職する場合
<志望動機例>
私はこれまで歯科助手として10年間働いてきました。歯科助手としては、診療補助はもちろんですが、受付・予約管理・レセプト入力・会計など、事務業務も幅広く経験しております。幅広く業務を行った経験から、新しい仕事でも臨機応変に対応できる自信があり、このスキルを活かして、今度は御社にて貢献できたらと考えております。
ポイントはこれまでどのような業務をしてきて、それが事務職でどう活用できるのかを伝えることです。
福祉職へ転職する場合
<志望動機例>
現在、歯科助手として5年働いており、レセプト入力や受付などの事務業務から印象材の練和やレントゲン補助といった診療補助の業務まで幅広く行っています。また患者様とコミュニケーションを取ることが非常に多く、一人一人親身になって寄り添うことを大事に仕事をしてきました。私は、この人に寄り添って仕事をしたい思いが非常に強く、より人に寄り添いコミュニケーションを通して仕事を進めていく介護職に興味を感じ、今回志願させていただきました。これまでの経験はもちろん、新しい知識・スキルを磨きながら、一日でも早く貢献できるよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。
ポイントはどうして福祉職(介護職)に興味を持ったのかを伝えることです。歯科助手の経験と、福祉職の特徴や施設の理念などと絡めながら志望動機を考えてみましょう。
まとめ
今回は歯科助手から転職する場合の志望動機についてまとめさせていただきました。どの職種においても言えることですが、「どうして転職したいのか」「どうしてここを選んだのか」が面接官に伝わる内容を心がけましょう。また「もし自分が面接官だったら?」と思いながら志望動機を考えることも大切です。ぜひ志望動機を考える際にご活用ください。